今現在の住居がある場所に住み始めて10年になります。この数年はこどもが芝生の上でよく遊んでいたこともあり、簡単な補修では修復できない傷みが芝生に発生していました。そこで、今年は本格的に芝生を張り替えることにしました。これまでは簡単な補修程度しか実施したことがなかったので、少し緊張しながら作業を進めています。
芝生の張り替え手順を説明
- ・対象となる場所の芝生をはがす。
- ・はがした芝生から土と傷んだ芝生を分別する。
- ・張り替える場所の土を深めに掘る(できれば10cm、土が固い場合 5cm)
- ・芝生の床土に栄養を加えて混ぜる
- ・張り替え場所の土に少し圧力をかけながらきれいに高さをそろえる。
- ・芝生を張る。芝生と芝生の隙間には目土をする。
- ・芝生を張り替えた場所は、しばらくの間たっぷりと水やりする。
まずは、芝生を張り替える対象となる箇所をマーキングして芝生をはがしていきます。できれば、区画の角に棒を差し込み、紐等で区画を明確にすると作業がやりやすくなります。その紐(マーカー)に沿って、ローンカッター(ターフカッター)と呼ばれる道具で、芝生をカットしていきます。区画内はできれば、縦方向に10~15㎝間隔で端から端までカットし、次に横方向にそれぞれ20~30cm程度の間隔で端から端までカットすると良いと思います。カットされた小さな長方形がたくさんできます。どのような間隔にカットしても良いのでうが、芝生が簡単に剥がせないので、剝がしやすい間隔にしておくことがポイントです。庭が広い家庭では、かなり大変な作業になります。クワがあれば、クワを使って芝生をはがすと少し作業が楽になります。
剥がした芝生には土がびっしり張り付いています。簡単には土がとれませんので、クワや金属レーキ等を使って、しっかり土を落としてください。このタイミングで枯れた芝生や雑草等、可能な範囲で取り除いてください。
張り替える場所は、10㎝かそれ以上の深さまで掘るのが理想ですが、土が固い場合、5cm 程度でも大丈夫です。頑張ってその深さまで耕してください。踏み固まりにくくなります。
先ほど作業で古い落とした土を使う場合には、この土に有機物等を加えて、しっかり混ぜ合わせてください。水はけの悪い土質の場合には砂(川砂)などを入れると、水はけの良い土に改良することできます。
芝生を張る前に、でこぼこがある箇所はトンボ等を使ってきれいに整地してください。その後、少し圧力をかけながら、全体的に土の高さを合わてください。ひどいデコボコは芝生の成長にも影響を与えますし、見た目も悪くなります。さらに、庭の中に水が集まる場所(雨水溝)がある場合、難易度が高いですが、そこに向かって土に勾配をつけると良いです。
いよいよ芝生を張りますが、まずは張り替える場所に芝生を仮置きして場所を決めます。レンガを重ねるように芝生を交互に並べながら置いてください。このような貼り付け方を目地張りと言います。1~3㎝の隙間をあけて並べると良いと思います。少しくらいの高さの違いは床土を入れながら微調整してください。芝生と芝生の間を埋めるために、目土を入れて隙間を埋めてください。コーナーや縁石付近等の中途半端に残った隙間は芝生をハサミでカットしながらパズルのように埋め込んでいってください。最後に、苗と土を密着させるように、張り替えた箇所の芝生全面を足で踏んでください。
芝生を張り替えた直後と、その後1か月程度は芝生にたっぷり水やりをしてください。
芝生を張り替える作業に使った道具や、今後の芝生の管理方法(芝刈り、水やり、雑草処理等)については、後々、紹介していきます。